「そんなに抱っこしていると抱き癖がつくわよ!」赤ちゃんが泣く度にだっこをしていたら、そんな風に言われて困ってしまった経験はありませんか?
結論から言うと「抱き癖はない」という考えが近年、主流になっています。心配しなくても大丈夫です。たくさん抱っこしてあげましょう。しかしながら、抱っこをしないと泣く、泣き止んだから下ろそうとするとまた泣く…対応に困ることもあるでしょう。
思うようにいかないことが連続的に起こるのが育児です。そんな時に有効な別のアプローチを知っておく、それだけで「抱き癖」のモヤモヤから脱出できると思います。
抱っこを求めるのは自然なこと
子どもはいつだって安心感を求めています。一人でできることはほとんどありません。誰かの助けがなければ生きていけない生き物なのです。大好きな人に側にいてもらいたい、守ってもらいたいと思うのは自然なことなのです。
抱っこは心を育む最大の方法
抱っこをされると
- あたたくて気持ちがいい満足感を得る
- 抱っこをしてくれる人の心臓の音で安心する
- 自分は大切にされていると感じる
- 自分の気持ちを受け止めてくれる人がいるという信頼感が育まれる
- 親に対する安心感は新しい事に挑戦する勇気をもたらし、自立へとつながる
このように抱っこには心を育むために必要なことを
抱っこがしんどいと感じたら物理的な距離をとる
抱っこししたのに泣き止まない…赤ちゃんが何を求めているのかが分からない…この時の親の気持ちは
- 分かってあげられないなんて母親失格
- 泣き声がストレス、イライラする
- 投げ出したくなる
とても心が不安定になります。親の不安定さは子どもに伝わります。なぜなら、心臓の音がいつもより早い、抱っこをしていても揺らし方が雑など気持ちが行動に表れるから。
一度赤ちゃんをおろして物理的な距離を取りましょう。大きく深呼吸をして心を落ち着かせましょう。少しの間なら泣かせておいても大丈夫です。頼れる人には頼りましょう。助けを求めましょう。
そして、優しく語りかけながらもう一度抱っこをしてみる。その場でどうにかしようとせずに外に出たり音楽を流したりして環境を変えると、親子で気分転換になると思います。
抱っこでダメなら五感に刺激を
抱っこ以外に対応のレパートリーがあると育児がグッと楽になります。
泣いている時にはなかなか耳からの情報が入りにくいかもしれません。優しく語りかけても好きな歌を歌ってもダメなら
- 保冷剤を持たせてみる
- 温かいお風呂に入れてみる
- キラキラするもの、くるくる回るものを見せる
- 手足をマッサージする
赤ちゃんの意識が他に向くと気が紛れて泣き止むことがあります。抱っこだけ!で対応を続けていると、赤ちゃんにとっても自分のご機嫌を取る方法が「抱っこだけ」になってしまいますから「抱っこしたらずっと下ろせない」という事になってしまうのです。赤ちゃんにとっても心落ち着く方法をたくさん見つけてあげることは心を育むことに繋がります。
まとめ
「抱き癖はない」という考えが近年、主流になっていますが「抱っこをしたらおろせない…」これも現実。思うようにいかない育児が少しでも楽になるように、笑顔で過ごせる時間が増えるように、抱っこプラスアルファの対応を親子でたくさん見つけて下さいね!