ついにきたか…イヤイヤ期。いつ終わるかもわからないからこそ、先が見えずに頭を悩ませるでしょう。あれもイヤこれもイヤが続くと親も疲れてくるので「どうしたいの!?」とイライラ。「いい加減にして!」と子どもにぶつけてしまう事もあるかもしれません。親も人間です。感情があって当然ですから、あまり自分を責めないで下さいね。
イヤイヤ期は子どもにとって必要な経験です。なぜ、イヤイヤするのかという理由とともに、子どもの心の成長に寄り添える対応を心がけると「イヤ!」とは違う方法で子どもが自己表現をするようになります。ぜひ参考にしてみて下さい。
イヤイヤ期「魔の2歳」とは?自立への大きな1歩
自我が芽生え「自分でやりたい」「やってみたい」そんな気持ちが育まれると、ママやパパから自立しようとします。
自立をしたい…でも思うようにいかない。もどかしさや悔しさ、言葉にならない思いを「イヤ!」と全力で表現することからイヤイヤ期と呼ばれています。何をするにも「イヤイヤ!」語彙力は乏しいこの時期だからこその表現ですが、親は何が嫌なのか、どうしたいのかが分からず心身ともに疲れ果ててしまう事もしばしば。親にとっては「魔の2歳」というわけです。
子どもの心が見えてくる!イヤイヤの理由を知ろう
親が助けてあげよう、寄り添おうと声をかけても収まることがないイヤイヤ。子どもの心の中を知ることで「なるほど!」と理解できることも沢山あります。大好きなパパやママが気持ちを分かってくれたことが子どもの心の安定に繋がります。具体例をあげながら考えてみましょう。
眠い疲れた!どうしようもできない事に葛藤
眠いけど寝たくない!疲れたけど遊びたい!そんな風に心と体が一致しない時があります。葛藤しているのです。それを言葉にして伝えることは難しいため今できる全力の表現方法で「あれもこれもイヤ!」と泣いて騒いだりします。
パパ、イヤ!だっこイヤ!ただただ甘えたいだけ
パパ、イヤ!と言うからママがきてもイヤ!手を伸ばすから抱っこしようとしたのにイヤ!ならどうしたらいいの!?と思いますよね。この場合のイヤは、ただただ甘えたいだけのことが多いです。パパが嫌いでもなければ抱っこをしてほしくなかったわけでもないのです。イヤイヤすることでママやパパの気を引きたいという子ども心です。
できない!うまくいかない事にイライラ
自分でやりたい気持ちがグッと成長するのもイヤイヤ期と同じくらいの時期にやってきます。「靴を履く」「ご飯を自分で食べる」などの生活面だけでなく「プラレールを連結させたい」「ブロックをつなげたい」など遊びの面でもたくさん見られます。うまくいく時もあればいかない時もある。これは悔しい気持ちの芽生えです。自分の中では消化しきれない気持ちを発散するためにイヤイヤしている状態です。
どう受け止める?子どもの気持ち
理由が分かれば対応を考えることができます。イヤイヤをおさめよう!泣き止ませよう!とすると逆効果です。では、何を大切にしたらいいのか…。3つのポイントをおさえると変化が見えてくるはずです。
気持ちに寄り添う「子どもの言葉を繰り返す」
「イヤ!」「いらない!」と全てを拒否し泣き叫ぶ。そんな時に「何が嫌なの?」
「これが欲しいって言ったでしょ!」と質問したり諭そうとしたりしても聞く耳を持ちません。子どもも余裕がないのです。
効果的なのは「ただ繰り返す」ということ。「イヤ!」「イヤなんだね。」「いらない!」「いらなかったのね。」
子どもは自分の気持ちをパパやママは分かってくれたと安心します。安心することで少しづつ落ち着いてきます。
さりげなく援助「プライドを傷つけない」
何かできないことがある、思い通りにいかない…そのイヤイヤには「さりげなく援助」が効果的です。子どもはやりとげようと必死に頑張っていますから「ママがやってあげるよ!」は余計なお世話です。助けを求めているわけではないからです。
あからさまな援助は子どものプライドを傷つけます。気づかれないように少しだけ手を貸しましょう。できた!という達成感は自信につながりますから、またやってみよう!と好循環です。繰り返すことでスムーズにできるようになっていきます。
そっと見守る「子どもの力を信じる」
イヤイヤしている最中は子どもが自分の心と戦っている状態なので、救い出そうとしたり一緒に戦おうとしたりせずに、そっと見守ることも大切です。これが1番、できそうでできない親の対応かもしれません。
助けを求めてきたら迷わず助けてあげてください。助けを求めてこないなら、手出し口出しはしない。子どもが自分の心に折り合いをつけることができるようになる成長のチャンスですから、自ら乗り越える力を信じてみましょう。
まとめ
イヤイヤ期は子どもにとって必要な経験です。親の「困った」をすぐに解決したい気持ちはよく分かりますが、イヤイヤする理由を知り子どもの心の成長に寄り添える対応を心がけると、自立に向けて成長していきます。
とはいえ、毎日何度も起こるイヤイヤに心穏やかに居続けるのも難しいでしょう。
一人で抱え込まずに、誰かと話をしたり子どもと離れる時間を作ったりしながら自分自身も大切にしてあげてくださいね!