【意外と知らない】「甘えさせる」と「甘やかす」子どもの心を強くする親のかかわり

子どもが甘えてきたら、そのすべてを受け止めてあげたいと思うこともあるでしょう。逆に、ここで甘えさせては心が弱くなってしまうのではないかと対応に悩むことも少なくないのではないでしょうか。子どもの心を強くするという事は「絶対的な安心感があるうえで様々なことに興味関心を抱き、自信をもって行動する」これに尽きると思います。

そして、子ども自身でどうにかできるものではなく、親のかかわりで強くなっていくものです。「甘えさせる」と「甘やかす」をきちんと理解し関わることで子どもの姿は変わってきます。日々を振り返りながら、参考にしてみて下さいね!

目次

子どもの甘えの正体とは!?

子どもの甘えは親の愛情や安心を求めている状態です。つまり、不安を感じたときに甘えるのです。いつもそばにいてくれたママがいない…幼稚園から帰ってくるとグズグズするのは、ママに安心を求めているのでしょう。うまくいかないことがあったとき、くじけそうになる気持ちが甘えとなって現れるのではないかと思います。

子どもが甘えるのは弱いからではありません。親の感じ方で変わるものでもありません。成長には欠かせない「甘え」は心を満たすために欠かせないものなのです。

成長には欠かせない「甘える経験」子どもの心を満たす親のかかわり

子育てをしていると日々が目まぐるしく過ぎていきます。心に余裕を持ちながら子育てをすることはとても難しい。その中で、子どもが甘えてきたときにどんなかかわりをしたらいいのか悩みますよね。でも実はたった1つのことで十分なのです。それは「子どもの今に寄り添う事」これを意識すると子どもの心は満たされていきます。

だっこして!忙しくてもできる「5秒でいいから抱きしめる」

手が離せない時に限って「だっこしてー!」とスキンシップを求めてくることがあるかと思います。家事の途中であれば「これが終わってからね!」「少し待っててね!」と先に終わらせてからゆっくり時間をとるのももちろんいいと思います。それでも、「今がいい!」となかなか気持ちが変わらない時には5秒でいいので抱きしめてあげましょう。

だっこではなく抱きしめる。ぎゅ~っとしてもらえると親の愛情をたっぷり感じられますから心はみるみる満たされます。

できることができない!いつでも助けてくれるという安心感を

いつもは自分で靴を履けるのに「できないー!」と泣いたり、いつもは自分でご飯を食べるのに「ママがやってー!」と自分ではやろうとしないことがあると思います。ついつい、「自分でできることは自分でやりなさい!」と言いたくなりますが、そんな時は迷わず手伝ってあげてください。いつでも困ったときには助けてくれるという安心感が「自分でやってみよう」という気持ちを育み、自立へと繋がっていくのです。

ママの前だけグズグズ!ありのままでいられる大切な場所

さっきまでご機嫌だったのに、ママと二人になると急にグズグズ…。子どもはドキドキしたりわくわくしたりと心の中は常に忙しく動いています。そんな中で、1番安心できる場所がママとの空間。「いい加減にして!」と怒りたくなるのはどのママも同じ。ですがそんな時こそ、ありのままを受け止めてあげましょう。イヤイヤしてもいいよ、泣いてもいいよと優しく受け止めてあげることで「どんな自分も愛してくれる」と自己肯定感が高まります。

成長を妨げる「甘やかし」大人都合な親のかかわり


甘やかしと聞くと「子どもの気持ちをすべて受け入れる」そのようなイメージがあるかもしれません。子どものために愛情をもってかかわっているような感じもしますが、大間違い。甘やかしは大人都合、子どもが主体ではないのです。では、大人都合なかかわりとは一体どのようなことなのかを考えてみましょう。

子どもがやりたがるから…何でもやらせてあげる

ものを投げたり赤信号でも渡ろうとしたりと子どもは興味があることを何でもやりたがります。それを止めれば子どもはグズグズしだすでしょう。そうなると親は大変ですから、何も伝えずに様子をただただ見守る。これでは、ものを投げると危険が伴う事、世の中には決まりがあるという事を学ぶことができません。ルールを守らない危険な子どもになってしまいます。

時間に余裕がないから…ママがお手伝いしてあげる

本来子どもが自分でできることを時間がないから、汚されると困るからと大人の都合でさせてあげない。すると、子ども自身は困っていませんから「助けてくれる人がいる」という受け止め方にはならずに「自分でしなくてもいいんだ」とやる気を損なってしまいます。

泣かれたら困るから…願いはすべて叶えてあげる

子どもを泣かせてしまうと大人が困る。泣かれるくらいなら望んでいることを聞いてしまった方が楽と思っていませんか?叶えられない願いであるならしっかり向き合う必要がありますが、簡単にはいきませんから親にも根気が必要になります。これを避けて通り甘やかすことで、我慢ができない子どもになってしまいます。

まとめ

甘えさせることと甘やかすことは、理解はしているつもりでもなかなか線引きが難しいものです。「絶対的な安心感があるうえで様々なことに興味関心を抱き、自信をもって行動する」心が強い子どもは、甘える経験を十分にしています。心が満足すると外の世界に目を向けられるようになり勇気をもって1歩踏み出すことができるようになるでしょう。これが自立です。

大人の都合で甘やかさずに、子どもの気持ちに寄り添いながら甘えをしっかり受け止めてあげたいですね。

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