決して投げ出すことができない育児、自分のタイミングで休むこともできない中で「我が子をかわいいと思えない」という気持ちになってしまう事は珍しい事ではありません。
「母親なのに…」とそんな自分にショックを受けたり「母親なんだから!」と頑張りすぎてしまうと悪循環。心も体もしんどくなる一方です。
人の気持ちには必ず、そう思った理由があります。なぜかわいいと思えないのか…様々な原因に対する対処法をお話ししたいと思います。
ママは決して悪くない!まずは自分の心と向き合うこと
我が子をかわいいと思えないなんて母親失格…と思い悩んでいませんか?ママは決して悪くありません。どうしたらいいか分からないだけです。孤独な環境がそうさせているだけです。教科書通りにはいかない育児、正解がない育児だからこそ悩んだり不安になったりするのです。まずはどんなことが原因になっているか、ご自身の心と対話しながら読んでみてくださいね!
子どもへの接し方が分からない
単純に、子どもとどう接していいのか分からない場合があります。特に赤ちゃんはすべてを泣いて訴えるため、泣きの理由が分からずに焦ったり不安になったりしていると、かわいいと思う余裕がなくなってしまいます。
また、イヤイヤ期など子どもの感情が爆発するような場面が続くと、どうおさめたらいいか分からずに「理解できない、逃げ出したい」と距離を取りたくなることもあるでしょう。
思い通りにいかないストレスを子どものせいにしてしまう
「温かいコーヒーを飲もうとしたら子どもが泣き出した」「やっと片づけたと思ったらおもちゃ箱をひっくり返した」など楽しみにしていたことや努力を一瞬にして台無しにしてくれるのもまた我が子です。
もちろん子どもは悪気はありませんが、いつもママの邪魔をしてくるように思えてしまう事もあります。「子どもが成長していくうえで必要な経験で、誰もが通る道」と頭では理解していても「あなたがいなければこんなに大変じゃないのに!」と全てを子どものせいにしてしまう事もよくあることです。
愛された経験がなく愛し方が分からない
ママ自身が幼少期に適切な愛情を受けて育っていないという背景がある場合があります。人は経験から学んでいきますから「愛された経験」がないとどのように愛したらいいか分からないのです。
愛するということは頭で考えてできるものでもなく、沸き起こる感情です。深く根付いているものを変えなければなりませんから、この問題の解決には相当な時間が必要になります。
育児とは別の問題で悩んでいる
仕事のこと、夫婦のこと、自分自身のことなど子どもとは別の問題を抱えていて余裕がない時にも、自分中心に生きている子どもの存在が鬱陶しく感じてしまいます。すると、一人でゆっくり考えたい、友達とリフレッシュしたい…それができないのはいつも子どものせい、という思考になってしまうのです。
一人じゃない!チーム育児で愛情を取り戻そう
核家族化が進み、近所付き合いもない今の時代。地域で育てる「子育て」が「孤育て」と変化しているのが現状です。人は一人では育てられません。家族はもちろん幼稚園や保育園、地域の人たちのサポートが必要です。子どもを取り巻く環境にいるすべての人がチームとなり命を守っていきましょう。「一人じゃない」と思えることで心に余裕が生まれます。では、どんなメンバーがいてくれたら心強いのか?ぜひ、参考にしてみて下さいね!
我が子を守ってくれる絶対的存在
夫婦や祖父母、つまり家族は何があっても1番に我が子を守ってくれる存在でしょう。そして、ママのことも守ってくれるはずです。「母になったんだから!」と肩に力を入れすぎずに「ママだって初心者!」という気持ちで頼ったり甘えたりしながら心がしんどくならないようにしたいですね。
せっかく手を差し伸べてくれても、その手をつかまなければいくら家族であっても助けてはくれません。育児はカッコ悪いくらいが子どもは強くたくましく育っていきます。ママがママらしくいられる場所があるのが1番です。
一緒に子育てをしてくれるアドバイザー
幼稚園や保育園は、現代の育児環境においては家庭よりも長い時間を過ごす場所かもしれません。先生や保育士さんは子どものことをよく観察し理解しています。また、育児の先輩先生も多くいるでしょう。分からないこと、不安なことはいつでも聞いて大丈夫です。悩みや不安には共感して寄り添ってくれるはずです。「悩んでいるのは自分だけじゃない」と思えるだけでも心が少し楽になることもありますから、遠慮せずに気軽にお話してみて下さいね!
様々なサポートを得られる公共機関
心の余裕のなさは家庭環境、金銭面など原因は様々です。身内や近い距離の人に相談しにくい時には、役所の育児相談に行ってみましょう。どのようなサポートが受けられるかは市町村によっても違いますから上手く利用できるといいと思います。
また、ファミリーサポートといって近所に住む人が育児をサポートしてくれるようなシステムもあったりします。遠い実家よりも近くの人のほうが、いざという時には対応が早いですからネットワークを作っておくと、より安心ですね。
まとめ
子どもをかわいいと思えない背景には様々な原因があります。ママ自身がまずは自分の心と向き合うことでどのように対処していけばいいのかが分かってきます。
不安になったり悩んだりしながら1つずつ乗り越えていくことで親子の絆が強くなっていくのだと思います。そして、我が子がかわいいと思える日はいつかきますから焦らずにゆっくり環境を変えていきましょう。
同じように悩んでいる仲間がたくさんいます。あなたは一人じゃないですよ。
笑顔でいっぱいの明日になりますように…。