かわいくて愛おしくてかけがえのない存在の我が子を保育園に預けることに、罪悪感を抱いたことはあ
りませんか?
「こんなに小さいのに預けられるなんてかわいそう」「育児放棄と一緒ね!」なんて心無い言葉を言われて傷ついたママやパパがいます。子どもが癇癪を起したとき「保育園に通っているから我慢してるのね」と決めつけられてしまった…という話も聞いたりします。でも大丈夫。どんな環境でもできることはあるのです。
保育園に通っている子どもは愛情不足になる?
仕事をしている親の子どもは「愛情不足になる」なんて事はありません。
なぜなら、愛情を注ぐことは「長い時間一緒にいること」ではないから。
一緒にいられる時間をどのように過ごすかが重要なのです。
仕事をしながらの家事育児は時間との戦いです。一日にしなければならないことを逆算して頭も心も
フル回転。休まる暇がありません。専業主婦(主夫)の親に比べて圧倒的に時間的余裕がありません。
そこで大切なのが、親のタイミングではなく子どものタイミングで遊んだり話を聞いたりすることで
す。今を生きている子どもの心に寄り添えると、たとえ時間が短くても心は満たされるのです。
逆に、子どもの心が満たされないことがあるとすれば、それは親が自分に興味がないと感じた時。必
要としたときに寄り添ってくれなかった時です。
長い時間一緒にいても興味がなく、心を傾けなければもっと深い孤独を感じることでしょう。仕事を
しているかどうかは関係ないのです。
限られた時間の過ごし方で決まる!子どもの心の満足度
危険!親の自己満足「あとでね!」を守ること
仕事から帰宅し、まずやることと言えば、夕飯づくり。
そんな時、「ママ!今日ね…」と子どもが話し始めました。
かぶせる様に「うんうん!ご飯作ったら聞くからね!」ありがちなやりとりです。
約束通りに「作り終わったよ!さっきのお話きかせて?」と言っても「もういいや!」「忘れちゃっ
た!」と残念なお返事。
親としては約束を破ったわけではありませんから一見、子どもの気持ちに寄り添ったようにも感じるでしょう。しかしこれは親の自己満足。子どもは伝えることを諦めてしまったのです。
大切なのは子どものタイミングで寄り添うこと
また別の日。
帰宅してからの第一声が「宿題やったの?」
子どもからしたら、待ちに待ったママの帰宅です。話したいこともあるでしょう。見せたいものもあ
るでしょう。それなのにこの一言…親も疲れて帰宅するわけですから「まだやってない」なんて言わ
れようものなら「何でやってないの?早く終わらせなさい!」と口調も強くなりがちです。これでは
子どもの心は救われません。
居心地がいいはずのママがいる時間が、自分の気持ちがないがしろにされてしまい寂しさを募らせて
しまうでしょう。
「仕事をしているから時間がない」
これを言い訳にしていたら間違いなく愛情不足になってしまう…だから工夫をするのです。
まずは優先順位を決めるとよいでしょう。
5分でいいです。子どもの話に耳を傾け目を向け心を寄せる。
大切なポイントは「子どもが求めたタイミング」ですることです。
言葉の選び方で変わる!あなたのこと気にしているよのメッセージ
そして…お料理に興味がある子どもなら「一緒に作ろう!」と声を掛けましょう。
「お手伝いして!」という命令ではなく「一緒に」が良いです。ママの気持ちが自分に向いて嫌な思
いをする子どもはいません。
ささっとすませてほしいお風呂ですが「一緒に入ろう!」と誘ってみてください。
お風呂の中はママも忙しく動き回りませんから自然とゆっくり話ができるでしょう。
「宿題やったの?」ではなく「今日の宿題は漢字かな!?」と興味を示すような言い方をしてみてく
ださい。「算数だよ!」と返してきたらこっちのものです。「ママにもできるかな?」なんて言われ
たら分かりやすく張り切って取り組むでしょう。
言葉の選び方で気持ちのいいやり取りができます。親がイライラしたり子どもがぐずぐずしたりと無
駄な時間を過ごさなくて済むのです。少しの工夫でむしろ効率が上がります。
心配しなくて大丈夫です。一生懸命に仕事をする親の姿を子どもはしっかり見てくれています。
愛情不足に親の就労状況は関係ないのです。限られた時間をどう過ごすか。工夫をしながら楽しむこ
とで愛情はしっかり伝わっていきます。それでも、苦しい時もあるでしょう。親自身も頼って甘えて
息抜きをして、向き合っていけたらいいですね。
まとめ
時代の移り変わりとともに、家族を取り巻く環境も変わっています。核家族化が進み家族の中で大人
が占める割合が低く収入や家事育児の面で親の負担が増えているのが現実です。
働くという選択肢が増えた今、子育てと仕事の両立は多くの人が抱える悩みでもあります。限られた
時間の中で愛情をしっかり伝えていくには「工夫」が必要ですが、ここに記載したように誰にでもす
ぐできるようなことで十分です。できることからぜひ、はじめてみてくださいね!